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クリスマス会の次の日。蘭丸を自宅に返してからの夜の事。風呂上がりの俺の隣に朔一が座り、不意打ちにズボンの中に右手を突っ込まれた。
そして優しく揉まれる。
それには理由があり、蘭丸のせいでもあった。
「こんな…されな…いっ」
朔一は、蘭丸に俺が副担任の男の先生に狙われていると言ったらしい。そして、俺が気付いてないだけで、身体を触られているとまで言っていたと朔一が言っていた。
だから、朔一は俺の身体を弄りだしたのだ。
「もうっ、やめろよ……っ」
辞めさせなくてはならないのに、朔一の手が触ってると思うと息が熱っぽくなってしまう。
「千夏は俺のだ…」
「う…ん。俺は朔一のだよ…」
身体も熱を持ち始め、朔一の身体に体重を乗せて自身の下半身を擦り付ける。
「気を付けろよ…」
耳朶を甘噛みされてそう囁かれる。
「気を…つける…っから……」
早くと朔一の頬に鼻先を摺り寄せて言う。
「本当、心配だ……」
朔一は、はぁーと溜息を一回してそう言った。
「サクぅ…っ…」
俺はちゅっと朔一の綺麗な鎖骨にキスをする。
「あぁーもう可愛いっ! 俺の嫁っ!」
「わぁっ」
そう言って朔一は俺をソファーに押し倒した。
「サク…サク……っ」
朔一の体温が身体に染み渡って来るのが分かる。
「セナ…」
「好き…好きぃ」
幸せ、それはこれからもずっと続いて行く。
おわり
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