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ドサッ……
「……ってぇ」
人の感触に、柚は目を開く。
後半は目が乾いて、痛さに瞑ってしまっていた。
突然きた衝撃と、人の声。
また何処かに着いたのか……と、起き上がり、目の前の人を見ると
「やっぱり、あんだけ上から落ちてるのを、立ったまま受け止めるんは難しいなぁ」
と笑ってる。
「怪我ないか?」
優しい声に、視界がボヤける。
ブンブン首を振ると
「なら良かったわ……
おかえり、……柚。」
愛しい声が、愛しい腕が、アタシを包んだ ……。
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