第1章

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           two    中原くんとは、付き合う事になっちゃった。  あの時の私の返事は、YesでもNoでも無く、彼の目を見てしまった私は言葉を濁した。それを受けて、中原くんは「いいから付き合おう、決まりな」と強引にYesにされちゃった。  私は私で、それを受け入れちゃった訳で。  結果として、私たちは付き合う事になる。それで、まずは呼び名からという事で、互いに名前を呼び捨てにしようという事になる。  そういうのを、決めていかないと付き合いが始められないのが、中原くんじゃなく勇人の性格の一つだと発見する。  男の人で、付き合う前と後で人間が変わる人が時々いる。それは、男子ばかりじゃないかもだけど。  ただ、付き合うまでの期間が長かったら、何だか騙された気分になりそう。  そう考えたのは、勇人に小さな変化があったから。  騙されたとは思わないけど、ちょっと気になった。
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