第1章

2/2
前へ
/2ページ
次へ
仲良し組総会 ある男が、「人と仲良くするのはいいことだ」という教えをもとに、 よし、これからは仲良くすることに一心になろうと決意しました。 それから友人は百人、千人、一万… 電話機の電話帳も容量不足になり、五台でも間に合わず、身体もくたくたになり、友人の医者に、身体にセルラーを頼む、と言い、医者もしぶしぶ納得した。 そのとき、総会の長はベッドで寝ており、「おう、どうも、」「おう、今どんなゲーム流行ってる?」と、会話をし、 世界規模に発展した友達ネットワークは、仲良し総会の総長を、見守った。 つきっきりの医者と、家族が見守った。 波が激しくなり、総長は少しむせた。 「グホッグホッ」 「総長!気をしっかり!」 「馬鹿!あんたがこんなことやるから!」 ピーーー 「電池ぎれです」涙の声と、悲しみは静かに病室に響いた。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加