4 菊の咲く庭 ①

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通りがかりの通学路。 「冬和様……」 冬和がまだ眠っているであろう 菊地家の離れを物欲しげに見上げて。 僕は今朝も 頭に靄のかかったまま学校へと向かう。 正直もう 何もかもが億劫だった。 彼の側にいること以外 すべて放棄してしまいたかった。
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