5 菊の咲く庭 ②

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「そう、それじゃずっと求めていたものをあげる」 言うと冬和は躊躇なく。 僕の制服の上着 そして脱がせたズボンを土の上に放り投げた。 社会に溶け込むための仮面が 泥臭い匂いのする土に汚れるその様は――。 指先まで痺れるほどに心地よく 僕を一層熱狂させた。
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