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僕は頷いて言った。
「うん。シールドの指輪。バーンが、俺もって言うのは予想してたし」
指輪をバーンに渡しながら言う。
バーンは嬉しそうに自分の指につけていた。
「良いのか?それ・・・・お前の分じゃ?」
ジェムの言葉に驚いたように僕を見るバーン。
僕は肩を竦めて言った。
「問題無いよ。僕は自分でシールド出来るしね。
僕の言葉に眉を寄せるジェム。
「そんな事ねえだろ。いざって時は自動でも発動するんだろ?魔道具ってのはさ。
だから、欲しがるんだろうし」
僕は驚いた。
「凄いね。ジェムはよく知ってるなあ。僕は最近知ったばかりなのに!」
僕の言葉に、呆れたように言うジェム。
「何を言ってんだかな。常識だぞ。普通・・・・・・」
はは・・・・・・・・。その常識が僕は、欠落してんだよねえ。
「僕は実を言うと、この学園に来るまでは周囲に魔法使いが1人も居なかったんだよ。
バーンには、言ったよね?だから、魔法に関する事は本で読んだ知識が中心なんだ。
おかげで、良く常識を知らないって呆れられるよ」
僕の言葉に、思い出したようにジェムは言った。
「ああ。そういや聞いたな。本当だったんだ」
「え?疑ってた?」
僕が首を傾げて問いかけると、ジェムは渋い表情で答える。
「いや。普通は疑問に思うだろう。魔法使いは必ず、何処の街でも村でも常駐する事になってるんだ。絶対にな。居ないなんて有り得ないんだから」
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