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僕は、既に経験してるし、依頼ではないけど村では生きる為に狩りは当たり前の行為だったからね。
命懸けの依頼に抵抗はあまり無かったかも。
「今回の依頼から、危険な依頼が増えるっす。全員のレベルに合わせた依頼を一人につき5件の依頼を用意してるっす」
5件という数字に悲鳴を上げかける生徒達。
だが、ダムドがギロリと睨むと全員が慌てて悲鳴を押し殺し飲み込む。
それを確認してダムドは続ける。
「話は最後まで静かに聞くっすよ。依頼は一人につき5件。2人で組を組んで貰うっすから合わせて10件っす。但し、その中で選んでそれぞれ最低3件をこなせば完遂と認めるっす。
つまり、2人で6件の依頼をすれば良いっす。
それと、さっきも言ったっすけど、今後の依頼は命懸けの依頼も有り得るっす。
だから、命の惜しい奴はさっさと名乗りでるっすよ。但し、その場合は魔法使いではなく魔法使用者になる覚悟がいるっす。
つまり、依頼を受けなかった者や完遂出来なかった者は、退学となるっす」
ダムドの言葉に青ざめる生徒達。
厳しい宣言。
そう、此処からは本格的に魔法使いになる為の、厳しい選別の始まりなのだ。
弱い力しか無くて、上手く立ち回れない者は、命を落とす事も有る。
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