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「ああ。
依頼書に丸で囲まれた特の字のついてる奴は、特殊っす。
つまり、依頼が高難度で難しいか、特殊な魔法を駆使出来る奴っす。
その印のついてる奴は、依頼は完遂出来なくても報告内容によっては、完遂と同等と認めるっす。
ああ。ずるいとか、思わないっすよ?報告の内容次第なんっすから。
いい加減な報告内容だと、絶対に認めないっすからね」
ダムドの言葉に、ズルいと言いそうになっていた生徒達が、青ざめる。
「後、丸特の依頼を持ってる者は2人以上で組んでも良いっすよ。但し、相手の依頼の消化も必ず協力する事が前提っす。自分の依頼だけ協力して貰って相手は無視は許されないっす。
よって、人数が多ければ達成する確率は上がるっすけど、依頼量は増えるっすよ。
そこは考えて行う事っすね」
ダムドは、自分のボックスにしまっていたのだろう。
大量の用紙の束を取り出して、指を鳴らした。
その瞬間。
部屋の中を風が走り、書類を蒔く。
全員の目の前に、一枚ずつ綺麗に撒かれた用紙には、それぞれの名前と依頼が、書かれていた。
勿論、僕の前にも用紙は当然ある。
大きな丸特マークのついたね。
予想通りだよね。
「期間は、最高10件の依頼をこなした場合を想定して、二ヶ月とするっす。厳しい事は承知の上っすが、これは今の魔獣の増加状況を見れば、止むを得ない処置と知るっす」
その言葉に、全員の表情が強張る。
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