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激しく嫌な予感がした。
「…………これ…
俗に言う『死亡フラグ』じゃないかな…?」
冷や汗をダラダラと流し、意を決して機材を携帯に繋げて装着して……………
途中で携帯が振動して遮られる。
一応、メールではなく電話みたいだからコールボタンを押して耳に当てる
「もしもし…」
『やっほぉ
そろそろ届いた?』
はい。個人情報保護法違反の犯人から電話が…
「香月ッ!!貴女どういう………」
どういうつもりかと問い詰めようとする私に、電話の向こうの香月は申し訳無さそうに
『ごめぇん。
でも、お詫びに良い武器で登録したから。
ねっ。許してちょ』
まったく……反省の様子はあまり無いみたいだけど、憎めない為許す自分が居て
「………はぁ…
まぁ、済んだ事はもう良いよ。
それより、武器って何にしたの?
私、自分に死亡フラグを感じるんだけど」
『それなら大丈夫ッ!』
ヤケに自信あり気な答えを返す香月に私は疑問をストレートにぶつける
「その自信の理由は?」
『お詫びなんだから、優歌に合ってそうで使い勝手の良い武器にしたのよ。
それとも、釘バットの方が良かった?』
ズバリ私の心配を言い当てられた気がした。
「冗談ッ!
それは断固として拒否してやるんだから」
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