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動き出した画面に写った場所は、照明を落とすこともしていない、普通に明るい一室だった。
岩田は、泥酔した私をベッドに転がし、両手を細い荷物用のような紐でくくってから着ていた服をまくりあげていた。
その際、
少しだけ、私のリスカのあとを眺めて、
馬鹿にしたような目をしていたから、
更に屈辱的だと思った。
『あんな細いので、きつく縛ったら跡つくの当たり前じゃない……』
そして、
ブラのホックを外す事なく、上にずらして手荒に揉んでいく。
『だから胸、痛かったんだ』
見れば見るほど、フツフツと怒りが湧いてくる。
こんな強制猥褻の証拠になるような映像を残す岩田の心境って?
きっと、
アイツの携帯にも、この画像が残っているに違いない。
「……」
この動画を見ているうちに鳥肌が立ったのは、
岩田の顔が、
とても、
冷めていたからだ。
私の乱れた格好に興奮している様子もなく、
時折、
カメラの向きが気になるのか、たまに角度を変えて、写り具合をチェックしている。
始めから、こんなのを撮影するために私に再会したのかと思うほど用意周到で、怖くなった。
ホテルなので、冷蔵庫があるのは当然で、
岩田はそこから有料のドリンク剤を取り出して、眠っている私の口をこじ開けて突っ込み始める。
『なにしてんの?!汚い!』
そのとき、
初めて、岩田の顔が興奮を帯びているのが見てとれた。
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