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こうして次の日からここ『トッツィー』で働くことになった俺は、日毎に横溝さんに惹かれていった。
仕方のないことだと思う。
元々その動き、仕草、全てに惹かれていたんだから。
店内での仕事、雑務などは教えてはくれるがバーテンダーとしての仕事は教えてはくれなくて。
それでもこちらから訊けば答えてくれるから、暇を見つけては質問しまくりの日々だった。
一年が過ぎた頃、俺は漸く、極稀に、閉店後シェイカーを振らせてもらえた。
「まだまだだな」
「練習な」
「ジンの量違う」
いつももらえるのは一言だけ。
それでも俺は嬉しかった。
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