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「あぁっ…あっ…あっ…ダメっ…」
「長谷川さん、背中そんなに弱かったんだ。知らなかったな」
次々と背中に唇を落とし舌で背骨にそってなぞる。
「あっ…あっ…ダメっ…ダメだって…へっ…変になるっ」
「いいよ…なって」
「やだっ…ダメっ…たかっ」
「そんなに感じちゃうんだ? 」
「貴弘…」
覗き込むと彼の目が潤んでいる、でもその表情はやめないでと語っていた。
「ん。強すぎたんだね。じゃ、もっと優しく…」
「あぁん…」
さっきよりずっと甘く溶けた声音。
ふたりのバレンタインの夜はこうして更けていった。
深夜に空腹で目が覚めて、熱い紅茶と一緒に長谷川さんが作ったファッジをふたりで仲良く食べ、文字通り甘い時間のフルコースを堪能した夜だった。
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