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「いらっしゃいませ。」
コンビニへと足を踏み入れた瞬間、空気が暖かくなる。
美優は少しだけ、マフラーを緩めた。
しばらく美優が弁当を選んでいると隣に店員らしき人がくる。
その店員は、(名前)の顔を確認すると口角を上げて微笑むと言った。
「やっぱり、瀬山先輩じゃないですか。」
「(うわっ…なんで茂野がここでバイトなんかしてんの…)」
心底嫌そうな顔をし、適当に弁当を手にとった(名前)はレジへと向かう。
「そんな顔されたら、傷つくってわかりません?」
「いいから、早く会計済ましたいんだけど?」
誰が見てもわかるように、美優は茂野優のことを毛嫌いしていた。
「…外、寒かったですか?」
「まあね。」
適当に返事をし、財布からお金を出して払う美優に優は聞いた。
「_____温めますか?」
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