第1章

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貴方を思い出した。 会えなくなって今日で7年。 初めの半年は、何処かに貴方がいるようで…街の中を探した。 1年目は、そんなはずないのに、似ている人を目で追った。 2年目、部屋の中に残された貴方の想い出を繰り返し見つめた。 3年目、貴方ならこう答えてくれるだろう…心で会話した。 4年目…やっと貴方が夢に現れた。 あの頃と変わらない笑顔で私に元気かと呟いた… 涙が溢れて眼が覚めた。 私は、貴方が大好きで忘れるなんて、とても出来そうに無かった。 5年目 貴方が遠くで生きてると思う事にした。 便りがないのは、元気な証拠だと… 6年目 ただ自転車に乗っていただけなのに、貴方を思い涙が溢れた。 今日で貴方が天国に旅立ち7年が過ぎた。 胸の痛みが、想い出に変わり貴方の優しい笑顔が私の心を照らす。 私は、今日も元気だよ! 叫んでみたら、すっきりしたけれど涙が溢れて止まらない。 だって貴方がとっても大好きだから…
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