私がこの道を歩き始めた理由

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 空はいつも通り青色で真っ白な雲を浮かべている。どこまでも続いていて変わることのない空。私みたいにこうやって一人で眺めている人だって絶対にいる。  ん?ほかの皆さんですか?ああ………私が野草探しに没頭している間にはぐれてしまいました。完全に私のミスですね。ちゃんと野草探して、合流したら腕によりをかけて料理を作ろうと思います。  野草を探していたら、テンションあがっちゃってはぐれてしまった。というか勝手に歩いて行った。だって珍しい野草とかおいしい野草とか調味料になる野草とかいろいろあったんだもん。  合流することを考えながら、野草を捜し歩く。ちなみに割合は3:7で野草探しの方が優先だ。  最悪夜のうちに合流できなくても焼くといった最低限の調理法ができる。熱の魔法を扱う頭領がいるから問題ないはずだ。いや、一つ問題があった。食材関係の知識があるかどうかだ。実際焼けばだいたい食べられるのだが、たまに焼いたら毒素が出る食材だってある。 「……心配になってきた。早く合流しようって、あ!!」  目の前にある大木に深緑の羽をもった蝙蝠が逆さになって木にぶら下がっていた。  名称はホウバコウモリ。このコウモリの羽で肉や魚、コメなどを包んで蒸すととてもいい香りがする。九露もこの葉っぱが好きでよく料理に使っていた。 「今日は何かのホウバ焼きになりそうですかね」  そう言って二振りの短剣を取り出した。
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