第4章

6/12
124人が本棚に入れています
本棚に追加
/49ページ
眼が覚めると…夕闇の顔が目の前にあった。 …俺、寝ちゃったんだ。 チュ 夕闇に触れるだけのキスをして 身体を起こした。 ふらふらするな… でも 夕闇が側にいるだけでいい。 ボフッ と 身体を寝かせた。 「夕闇の世界で…俺を…満たして… 外の世界なんか、いらないから…」 お願い、俺を捨てないで… 夕闇の顔を見据えて 涙を堪えた。 唇を噛み締め 己の弱さを恥じた。 こんなに、俺って…弱かったっけ?
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!