やだ

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「ムー・・・」 結局、ボクらはお夏さんの行きつけの飲食店に来ていた ボクの行きつけのお店はまた満員だった 待つ時間が長くてお夏さんが否応なく却下した だからボクはこの通り拗ねている 「早く食べなさい。置いて帰るよ?」 「・・・わかった。頂きます」 ボクは不満気ながらも置いて帰られるのは嫌だからお夏さんと同じ掻き揚げうどんを食べた 「美味しいでしょ」 「お夏さんの方が美味しそう」 「同じ物よ」 「わかってるよ。でも、人が食べてる物の方がより美味しく見えるんだよ・・・」 「我儘ね」 「そうですよー。ボクは我儘なガキっ子ですよー」 「もう・・・」 お夏さんの言う通り、掻き揚げうどんは美味しい でも、それを心から楽しめないのはきっと、ボクたちを家の前から尾行している二人の男のせい お夏さんもそれに気づいてる けどこうして明るく振舞っているのは、気づいていることがバレないようにしているため 正直疲れる 「お夏さーん、本当にボクが払わなきゃダメ?」 「えぇ」 「ムー・・・まぁいいけど・・・」 お夏さん・・・ 即答はキツいよ・・・ 今すごく胸が痛い(._.)
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