忘れていいけど、忘れない

13/38
前へ
/38ページ
次へ
  黙って、腕を掴まれた。 えっと思った瞬間ベッドに倒されて、 無言の拓海さんが跨ってくる。 「拓海さん、あの……」 何するの、と問いかけたいのに、 答えない彼に 底知れない恐怖を覚えた。 拓海さんは黙ったまま あたしの服の中に手を入れ、 胸を掴んでくる。 力任せの愛撫が、痛い。 「い、痛いよ拓海さん」 「黙ってろ」 「やだ、や……」 頭の中が混乱する。 押し問答をしている間に 拓海さんはさっさと あたしの下肢に手を伸ばし、 一気に下着をずり降ろす。 .
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1839人が本棚に入れています
本棚に追加