忘れていいけど、忘れない

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  こんな扱い、受けたことない。 軽く膝をはたかれるように、割られる。 遠慮のない拓海さんの指が、 慣らすのもそこそこに あたしの中に滑り込んだ。 「や、やだ……っ!」 「痛いのか」 「痛いよ、こんなのやだ、怖い! やめて……!」 「判ったか? よその俺は、この程度だ」 ずる……と、 痛まないように指が引き抜かれる。 「この程度のことで、 自惚れる女なんかいねーよ」 .
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