忘れていいけど、忘れない

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  彼の気が変わってしまっては たまらない。 あたしは即頷いた。 章子は、あたしが拓海さんのことを 好きでたまらないことを知っている、 唯一の親友。 聞いた瞬間章子は ニヤニヤと笑い出し、 「やったじゃん!」と肩を叩かれた。 ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚ 拓海さんはもうその頃既に 町のみんなの“特別”で。 彼が初めて恋人に選んだのが あたしだっていうことは、 あっという間に知れ渡った。 拓海さん本人があちこちに 言いふらしたからだ。 .
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