忘れていいけど、忘れない

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  「お前な」 「慣れてないんだって、 こういうの! お願い、許して」 「……。 じゃあ、恥ずかしくないように してやろう。 せっかく、もう少し 待ってやろうと思ってたのに」 「……、え?」 「お前が悪いんだからな。 こんなことで ギャーギャー騒ぎやがって」 拓海さんはあたしの手を握ると、 ドスドスと足音を立てながら歩き出す。 「拓海さん、あの、どこ行く気」 「俺の部屋」 「え? 午後の授業あるよ」 「サボれ」 .
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