1839人が本棚に入れています
本棚に追加
「お前な」
「慣れてないんだって、
こういうの!
お願い、許して」
「……。
じゃあ、恥ずかしくないように
してやろう。
せっかく、もう少し
待ってやろうと思ってたのに」
「……、え?」
「お前が悪いんだからな。
こんなことで
ギャーギャー騒ぎやがって」
拓海さんはあたしの手を握ると、
ドスドスと足音を立てながら歩き出す。
「拓海さん、あの、どこ行く気」
「俺の部屋」
「え? 午後の授業あるよ」
「サボれ」
.
最初のコメントを投稿しよう!