忘れていいけど、忘れない

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚ 拓海さんの言う通り、 彼と深い関係になってから。 周りからの揶揄なんて、 本当に耳に入らなくなってしまった。 “ダンナ”って言われたら ああそうだな、 なんて思うようになった。 あたしの反応が乏しくなったことで、 周囲からの揶揄も 次第に減っていった。 不思議だ。 ああいうことすると、 感覚として拓海さんが 他人じゃなくなった。 身体の中に、何か重たいものを 置いてもらったような 気分になったのはなったけど。 そうしたら気になってくるのは、 彼の過去のことだった。 いや、もしかしたら 過去じゃないかも知れないんだけど。 .
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