第四話 一途なひまわり 前編

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逃げたり怖がったり、恥ずかしがったりするばっかりで、片山さんの言葉をちゃんと受け止めてなかった。 そう気づかされても、簡単に態度を変えられるわけもない。 片山さんとお昼二人きりになっても、私から話をぶり返す勇気もなかった。 そんな私を悟られていたのか、片山さんからも何かを切り出されることもなく一週間が過ぎた。 あれはやっぱり、気まぐれとかただからかわれたとか、それだけだったのかも。 ほっとしたような気持を抱えながらもいつも通り、片山さんが用意してくれたランチプレートを目の前にする。 「わ、美味しそう」 「今日はキッシュと夏野菜の揚げ浸し。それとポタージュね」 並んだプレートは二つ。 いつもの斜め向かいに片山さんも腰掛けた。
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