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「私の名前は。七橋夢乃。
この学園の陽クラスの中等部一年生です。部活は。新聞部に所属しています。」
「ゆ、夢乃ちゃん…って言うんだ…。可愛い名前だね!
えっと…その…二回もお礼言ってくれてありがとう…」
夢乃は「何故。貴方がお礼を言うのか?」と聞きたかったが
先程と同じ様に恥ずかしがられても、あまり話に進展が無くなってしまうと考え、
問うのを止めた。
そんな夢乃の心境を知らずに、緑髪の少女は話を続ける。
「私はマリアって言います。
光クラスの高等部一年生で、部活は軽音部に所属しています!」
えへへ、と少女、もといマリアはニコニコと微笑みながら、自己紹介をした。
「…貴方の名前も素敵ですよ。
マリアさん」
「…あ、ありがとう!夢乃ちゃん、優しいんだね。
これから仲良くしてくれる、かな…」
「ええ。仲良くしましょう」
夢乃がそう告げると、マリアの表情はパァアア、と明るくなる。
「これからよろしくね!夢乃ちゃん!」
「はい。よろしくお願いします。」
「…よろしく。ね」
マリアは知らない。
よろしく、と口にした瞬間
夢乃が怪しげに微笑んでいた事を…
後書き→
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