第1章

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仕留めた。 確かにそうおもった。 だが振り下ろした刃は寝ていたと思っていた男の手によって 力強くにぎられている。 {つっ……」 少女は奇襲が失敗したと見るや素早くナイフの持ち手を離しその場から 飛び下がった。 「気が付いていたんですか?」 確かに仕留めたと思った。防げる時間など無いにもひとしかったはずだ。 相手を侮ったつもりはなっかたが まさかあの一瞬で… 「え」 当の本人は呆けた面でこちらをみている。 ……… 「人?」 「はい?」 「人だ!人がいる!うおおおおおおおおおお」 「なっななななんですか?いきなり!?」 ここに第三者がいたらそれは男のセリフだとつっこむことだろう。 いきなり雄叫びをあげる男も男だが… 「第一村人はっけん!!」 静寂に包まれる森に歓喜の雄叫びを上げる男と そんな男におっかなびっくりな少女の姿があった。
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