第1章

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「なんだよこれ」 目の前には狼がいた。いや狼というにはいささか大きすぎる。 なんか触手みたいなのも背中からはえてる。 「……」 俺は逃げ出した。逃げなきゃしぬ。もう訳がわからない。あれはなんだ突然変異かなにかか? 「はぁ……はぁ……なんなんだよ」 後ろから追ってくる気配はない。 「追ってきてはないみたいだな」 ザシュ 「いってええええええええええええ」 なにかが当たったと思った瞬間腕が なくなっていた。 佐々木悠LV1 HP:90/58 ん?なんだこれ? グルル 邪狼LV:50 HP:2222/2222 ステータス? ゲームなどで良くある自分の力がわかるあれが行きなり頭に浮かんできた。 いよいよ頭がおかしくなってきたのか? いやここまで来るともうあれしかないだろう。 さっきもその考えはうかんだが知らず知らずのうちに恐ろしい事実からにげていたんだろう。 見たこともない植物。 見たこともない狼の怪物。 いつの間にか知らない場所にいる。 ここまで来るともうあれしかないだろう。ネット小説とかの設定でよくあるあれだ。 異世界トリップ まさか自分が異世界トリップをするとは思わなかった。 てか腕いってえええ!これヤバくね!?血いっぱいでてるしこのままだと確実にし大量出血で死にそうだ。 止血したいがやり方わからんし問題が山積みだ。 なにをするにしてもまずは目の前のあいつだ。 あちらさんは鼻息を荒くして今にも襲いかかってきそうだが何故か襲っては来ない。こちらの様子をうかがっているみたいだ。 なにを警戒してるのは分からないがなんにしても好都合だ。考える時間があるのは助かる。 さぁどうすっかなぁ。 逃げるか?いや人間があんなばかでかい狼に脚力で勝てるわけがない。 なら戦うか?これも無理だろう。武器すらないこの状況で勝てるわけがない。 せめて武器でもあれば…… 固有スキル 即死の一撃:LV1 :1%の確率で発動。 再生の力:LV1 :一秒ごとにHP1回復。 また何か頭に浮かんできた。 「ん?今度はなんだ?……即死の一撃?再生の力?」 もしかして…… 頭の中で必死に考えを巡らせる。 もしかしたらいけるかもしれない。 「やるしかないよな」 俺は覚悟を決めた。 もうやるしかない。やらなきゃ終わりだ。
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