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僕の名前は百合原水樹(ゆりはらみずき)、女の子が少しだけ苦手な、どこにでもいる普通の男子高校生……の筈だった。
「水樹の膝の上は心地いいのです……」
僕の膝の上で、パッキーを囓る女子。
「ふふ……いいではないか。まったく、本当にお前は可愛いなぁ~」
僕の頬を、面白そうにつつき回す女子。
「ふ、ふん。水樹のことなんか、大好きなんだからね!!」
頬を赤らめ、そっぽを向きながらも、チラチラとこちらの様子を伺っている女子。
……そして。
「あ、あはははは……」
困ったような笑みを浮かべる僕。
しかし、一番の問題は。
……僕の服装が、女生徒のものであることだ。
何故こうなった……。
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