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ホテルに着いて、ソファーに座り色々今までの思い出話をした。
彼女の横顔を見ているだけで愛しくて抱き締めてあげたくなる…
そんな事を考えていたら彼女は僕の方を向き、目をつむった。
僕は涙をこらえてキスをした…
何回も何回もキスをした…
「龍二…」
僕はそのまま彼女をベッドに連れて行き、夢中で抱いた。
事が終わり、彼女の目から涙が溢れていた。
それこそシーツがビシャビシャになるくらい泣いていた…
別れを選んだ時も、お母さんが倒れた時も一度も僕の前で泣いた事がなかった彼女が今目の前で初めて大粒の涙を流している…
「龍二ごめんね…
これで最後だと思ったら我慢できなかった。」
僕はそのキレイな涙を見てたまらなくなり、彼女に負けないくらい泣いた。
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