彼氏の変化

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それから家に帰った僕は妻と話をした。 もちろん僕も彼女も別れない為に嘘をついて… 「由紀、彼女は俺と一緒になる覚悟はないみたいやわ… 正直俺もお前と離婚したいなんて思ってない。 ケジメの為に仕方ないかと思ったけど俺はちゃんとこの家に、由紀と子供がいるこの家に帰りたい。」 「彼女はなんて?」 「離婚はしてほしくないって。 子供を第一に考えてって言ってた。」 「そっか。私も離婚したいなんて思ってないよ。 だから帰ってきていい… おかえりなさい」 妻の優しさと強さに僕は感動すら覚えた。 こんなできた女は他にはいないだろう… 僕は妻と子供だけは守ろうと思った。
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