新たな不幸…そして

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それから僕も彼女も初めての1日デートに向けて必死に仕事を頑張り、心を踊らせていた。 だがデートを明後日に控えた金曜日、仕事中にもかかわらず彼女から電話がかかってきた。 「龍二…ごめん。先に帰る。 お母さんが、倒れた。 今から妹が迎えにくるから一緒に病院いってくる。 状況がわかったらまた電話するね…」 「マジか!分かった。 気を付けて行ってきぃな。 連絡待ってる。」 帰り支度をして走って会社の入口まで行く彼女の表情は酷く暗かった。 彼女はお母さんが大好きでよくお母さんの話をしていた。 そのお母さんが倒れたんだからショックも半端なもんじゃないだろう… 僕は心配な気持ちを余所に仕事を続けた。
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