新たな不幸…そして

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僕も仕事が終わり、時間は夜中1時… 会社で待っているとようやく彼女からLINEがきて、電話で話す事になった。 「龍二…お母さん脳梗塞だって…」 「えっ?嘘やろ…」 「私も信じたくないけどさっきお父さんと妹と一緒に先生から詳しい説明を聞いた。 命に別状はないけどどれだけ後遺症が残るかまだ分からないしリハビリもいるって…」 「そっか…真由美、大丈夫か?」 「うん…大丈夫…大丈夫…」 彼女は当たり前だが大丈夫な声ではなかった。 「ねぇ、龍二…お母さんは絶対治るから大丈夫って言って… 慰めて…」 「真由美…お母さんはきっと治る。 絶対大丈夫! 真由美がお母さん大好きなん神様も知ってるから。」 「ありがとう。 天罰かな…不倫の… 不倫がいけないのかな… 私そんな悪いことしたかな…」 彼女はもう頭が真っ白になっているようだった。 「お前は何もしてない。 悪いのは俺やから!」 僕は慰める言葉が見つからず…というより正直僕自身も天罰かなって思っていた。 それから彼女はお父さんのとこ戻ると言って電話を切った。 そして僕はある程度の状況が分かってて一緒に残って待ってくれていた森本と矢野に話をした。
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