僕に出来ない現実

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次の日の土曜日、当然彼女は仕事を休んだ。 気になった僕は彼女にLINEを送り、電話できそうな感じだったので昼休みに電話をかけた。 彼女は少し落ち着いてるようだった。 「おはよう。お母さんどう?」 「うん。大丈夫… でもやっぱり後遺症残るみたいでリハビリがいるみたい。 それで家族会議したんだけどね…」 彼女の声が急に暗くなり、少し間をおいて話始めた。 「私がお母さんにつくことになったから会社やめなければいけないの… だから龍二ともう会社では会えない。」 「仕方ないよな…でも別れたりしやんやんなぁ?」 「別れないよ。でも3週間は付きっきりで、リハビリも何年かかるか分からないからなかなか会えないと思う…」 僕は正直ショックだった。 不謹慎だがお母さんが倒れたことより彼女と会えないのが辛かった。 彼女は話を続けた。
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