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翔太は何も言わず、共鳴を高い位置に構える。
男はニヤニヤと笑いながら刀を下段に構えた。
男「なあ…兄ちゃん。あんたまだレベル1だろ」
その瞬間、男の刀が激しい光を放ち出す。
男「ソードスキルってもんを教えてやるよ」
男の刀から黒煙が上がり出す。そして互いに走り出した。
男は笑いながら下段に構えた刀を振り上げた。翔太は…
翔太「見切った!」
落ち着いて刀をかわし、男の懐に潜り込む。ソードスキルの影響なのか、黒煙に触れた頬の部分はザザっと痕がつき、自身の体力ゲージが少し減る。
好機
翔太「うおおおお!!」
翔太の共鳴が、男の胸の部分を貫いた。そのまま共鳴を左に切り払う。
男「なに…」
それでもまだ、男は倒れなかった。黒煙を纏う刀を翔太に振り下ろしてくる。
翔太は共鳴を黒煙纏う刀に当てた。その瞬間、共鳴から青白い光が放たれ、ぶつかり合う剣先から、稲妻が走る。
いつの間にか、男の刀と胴体は真っ二つになり、どちらもバリンと砕け散った。
その途端、戦況を見守っていた野次馬達がワァーと歓声をあげる。
翔太は共鳴を鞘にしまい、武器屋に入った。
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