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このゲームにはβテストが存在しない。つまり、ジョブの情報も一切わからないのだ。
剣士、盗賊、魔法使いなど豊富なジョブがあり、どれにも魅力的な能力が備わっている。
翔太「これは…」
翔太が目を付けたのは忍のジョブだった。瞬発力に長け、忍術を使えるが、高度な忍術を使うにはそれなりの努力が必要と書かれている。
決定ボタンを押そうとした時だった。誰かに肩を叩かれる。振り返ると顔に傷の入った男が立っている。
男「兄ちゃん、忍はやめとけよ」
翔太「なんでだ?」
男はフンと鼻で笑った。
男「お前には使いこなせねえよ。そのジョブは」
すると、ジョブセンターにいた男達が笑い声をあげた。
だが、今度は翔太がニヤリと笑った。
男「てめえ何笑ってやがる」
男は翔太の胸ぐらを掴んだ。
翔太「使いこなせるかどうかはあんたの目で確かめてみろよ」
そう言い翔太は決定ボタンを押した。
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