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将司がつぶやいていた。「虹子私も、蝶になって虹子と
一緒にいたい・・・。」とつぶやいていた。その呟きがお月様に届き、
次の瞬間将司は虹子と同じ蝶になっていた。美しい蝶になっていた。その二匹の
蝶は寄り添うように飛んでいる。そして、何か話しているように見えた。「虹子
やっぱり、君は蝶だったんだね。私も蝶になったよ。これからはず~と一緒だ
よ。死ぬ時まで。」虹子は「将司さん会いたかった。やっと二人誰にも邪魔され
ないでいられるのね。うれしいわ。大好きよ。将司さん、私たちずーと一緒にい
ましょね。」といっている。二人の蝶々は、この美しいお花畑で仲良く最後の時
を迎えるまで一緒に過ごすのだった。それを見守るお月様。二人は、お月様に感
謝して、満月の夜には美しい羽をひらひらとさせながら、踊るのだった。お月様に感謝して。
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