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薄暗い空には、綺麗なお月様が輝いていた。
若者はお月様を見つめながら、もう一度あの蝶々に会いたいと思っていた。
そして、呟く、「あの蝶々に会いたいなあ。」と呟く。
そのころ、蝶々は、お月様にお願いをしていた。
「お月さま、どうか、私を人間にしてください。お願いします。」と言うのだっ
た。
お月様は、悲しそうな顔をしながら答えた。
「蝶々よ。どうか人間になりたいなどと言わないでおくれ、人間になっても、い
いことはないよ。どうしてそんなことを言うのかね。」と聞く、蝶々は答える。
「私は、ある若者に一目惚れをしました。私は、その若者の所へ行きたいので
す。どうか、お願いします。私を、人間にしてください。」
蝶々はお月様に懇願しました。
お月様は困った顔をしました。
蝶々が人間になっても幸せになれないと思ったからです。
しかし、最後には蝶々の切なる願いを聞き届けるのでした。
お月様は、蝶々の願いどおりに蝶々を人間にしました。
蝶々はとても美しい娘になりました。
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