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唐突すぎて、状況を把握できない。
冴子は今日、いつも通り仕事へ出かけたはず。
それなのに、どうして彼女は1人で帰宅しなかったのか。
僅かに目線が上を向く。
背の低い俺はいつも、大柄な彼の事を見上げるしかなかった。
ずっと、どこかで抱き続けていた劣等感。
怪しんだ事もあった。
だけど、冴子はちゃんと、俺の事を選んでくれたから。
その状況に安堵した結果、結局俺も裏切られていた?
この状況を見る限り、きっとそう思ってしまう事は必然だった。
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