SPとの出会い

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いつものようにあいつのいない喫茶で紅茶を飲んでいた。 「お客様、少しよろしいでしょうか」 このは「………」 店員に話しかけられ顔を上げる、店員は一人の男を連れていた。 「ただいま満員で、相席してもよろしいでしょうか」 よく見ると昼時で店は多少混雑していた、4人掛けのテーブル席に私一人だ。 このは「構わない」 「ありがとうございます」 店員は礼を言い男は私の向かいに座る、すぐに注文し待つ間私の顔を見ていた。 このは「……何だ」 「ん~?綺麗な顔だなぁと思って♪」 こいつはナンパ男のようだ、下手に関わらない方がいい。 「ところで何の本読んでるの?」 このは「……」 「この後予定ある?よければデートしない?」 このは「………」 「もう、つれないなぁ」
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