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怖い…
怖い…
益山グループの社長令嬢だと知られた…
「有紗?」
そこに悠真がやって来る
有紗の表情を見て何かが起こったと把握した
「社長令嬢だと元カレに知られたの。保田直人と知り合い!?」
保田直人…
俺は保田直人を知っている
取引先の社員で、俺の先輩の後輩
有紗の表情を見て保田直人はこいつを利用しようとしている
「湊さんに連絡しろ」
「お兄ちゃんに?」
そんな目で見るなよ
抱きたくなるじゃねぇか
「お前が小川有紗と名乗ってるのは湊さんのためだろう?でも、事態が大きくなる前に相談しないとお前のこと助けられないだろ」
「どうしてわかったような口聞いてるのよ。あなたはあのとき助けられなかったくせに」
有紗は宴会の席に戻った
あのとき助けられなかったくせに
この言葉は今の俺でも後悔している
有紗と別れる前、有紗がアルバイトしていた店で強盗が起きた。
俺はすぐ店に入ったが有紗は人質となっていた。
そのあと有紗が俺の前で暴行された…
今もその傷があるのだろう…
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