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そして夜にネクタイを買いにお店に寄った
有紗がこっそり貸しきりにして
「ようこそ」
店員がそう言って案内した
梓がいろいろと見て回って行くなか、有紗はあるコーナーを見ていた
「有紗さま、おきに召したものでも?」
そこに来たのはこの店の店長で、今日さりげなく貸しきりにしてくれた張本人である
「パパに贈ろうかと思って」
「お包みしますよ」
「似合うかな万年筆」
「旦那様はとても万年筆好きですからね」
「ならこれで。実家に送ってちょうだい」
クレジットカードを出した
「かしこまりました」
「有紗ちゃんこれどう?」
杉山さんの好みの色を選んでるところから本当にラブラブだな
「似合うと思いますよ」
「そーよね。これを」
隣にいた店員にネクタイを渡して他にも見た
「どのネクタイもいい値段するね」
「ブランドだとそうなりますよ」
老舗の紳士服店だからだろう
梓は他のネクタイも見始めた
「有紗さま」
店長がクレジットカードを返す
「ありがとう」
「今度はお父様も一緒にいらしてください」
「えぇ」
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