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店を出て梓が有紗に尋ねる
｢有紗ちゃんってどっかのお嬢様？｣
｢どーしてですか？｣
｢ここのお店ってなかなかいい値段じゃない。プレゼントにもってこいだけど｣
｢秘密です｣
｢教えてくれないの？｣
｢多分、すぐにわかります。まだ教えません｣
有紗は微笑んだ
｢けち｣
｢梓さんは結婚するんですか？｣
｢まだ決めてないよ｣
｢何年付き合ってるんですか？｣
｢もうすぐ3年かなー｣
｢じゃあ、入社してすぐに？｣
｢そうなの。そのときは主任と杉山は同期だから仲良くしてて｣
｢へぇー｣
有紗は2つ上の梓の話を聞いてて楽しかった
｢有紗ちゃんは好きな人は？｣
｢いませんよ｣
｢えー｣
｢もしかしたらお見合いさせられるかもしれないから恋愛できないですよ｣
｢やっぱりお嬢様だ｣
｢えへへ｣
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