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「湊さんに誘われたんだ。うちの会社で働かないかって」
「別れたあと?」
「あぁ」
「そう」
ベッドに寝ている彼女は大袈裟なリアクションも無く、ただ小さく返事をした
「有紗の隣にいてもいいか?」
「ん」
まだ酔ってる彼女が返事をしたあとにベッドに入った
そのとき、キッチンにて
「梓ちゃんは、悠真くんと有紗ちゃんが婚約するって知っただけよ。5年前のこととかは知らない」
「そうか」
「複雑ね」
「美雪そう思うか」
「当たり前よ。あの2人のこと聞いただけでも切ないもの。お義父さんもすごいわね」
「父さんは元から有紗の夫は悠真だと決めていたからね」
「別れたときはショックだったの?」
「またくっつければいいって考え持ってた。うちの会社に入社させれば自然とその流れになるだろ?」
「ほんとにお義父さんもすごいわね」
「あぁ」
タオルで食器を拭いて、食器棚に戻す
「帰る?」
「だな」
2人は部屋の電気を消して戸締まりをして帰っていった
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