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お兄ちゃんから電話で聞いたとき頭が真っ白になった
パパは何を考えているのだろうかと
確かにあの高校に入れるぐらいだからそこそこいい家庭にいるのは知ってるし、付き合っていた頃に何度か悠真の両親に会った
それでいいのだろうか…
だからみんなが来る時間まで悠真の資料を手にした
ママと悠真のお母さんが仲がいいことを知る
キングサイズのベッドに男女が並んでいるのに何も起こらない
お互い触れようとも思わない
悠真が寝息を立てて寝ている
疲れているんだな…
次の日、有紗はキッチンに立った
いつもと同じ時間に起きて新聞を読む
すると悠真が起きてきた
「すまない」
「疲れていたんでしょ?」
「あぁ」
「あたしは二日酔いだから自分の部屋に戻ってご飯食べてね」
「有紗はこれで本当にいいのか?」
「ん?」
「結婚」
「パパが決めたなら逆らえないし」
「これが保田直人でもか?」
「…」
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