元カレの補佐

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「有紗」 「遅刻する」 有紗はそう言う 「別にいいよ」 「主任」 「小川」 悠真は有紗の目を見る 「…」 バカだって言いたいのだろう 「社員にお嬢様だと気づかれないようにとりあえず交際してますオーラ出しとく?」 「…」 「そっちの方がお前も楽だろ」 「わかったわよ」 反りが合わなければ婚約破棄すればいい 悠真は一度部屋に戻った 会社に入ると梓がやってきた 「有紗ちゃんそれでいいの?」 「パパが決めたなら」 「主任も主任よね…」 「タイプの有紗ちゃんを我が物にできるんだから」 え? 悠真のタイプは違うはず… 「お嬢様だと周りに知られたくないので秘密にお願いします」 「わかってる。昨日は酔いつぶれていたけど大丈夫だった?」 「まだ頭痛いですけどなんとか…」 「やっぱりいきなり結婚しろとか言われたら困るよね。しかも上司だと」 「梓さんこそネクタイは?」 「渡したよ。そしたらこれ老舗のブランドだろ?とか言って喜んでた」 「よかった」 有紗は席に戻った
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