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今までみたいに力技で繰り出していくんじゃなく、自分の体を巡るNeoのストリームを感じながら、イマジネーションを具現化する。
溢れるほどのエネルギーを噴出砲に注ぎ込んだ後、一気に吐き出す。
空高くどこまでも伸びていく一筋の白く輝く光のライン。
ゆっくりと風に運ばれていくあの雲に届く直前で止まると、俺とNeoが持てる全てのエネルギーをその一点に集結させていく。
月の光も街のネオンも、その全てが霞むほどに、真昼の太陽に匹敵するほどの眩い光の集合体が、上空に渦を巻く。
見てて、奈都。
これが俺の…………
叶えたかった夢のすべて――。
パンっと一瞬で弾ける巨大な光の玉。
この広々とした平城宮跡の上空を拠点として、絹のように白く輝く光の糸が放射線状に走っていく。
その閃光に終わりなんてなくて、神々しい光のドームが見渡す限りのパノラマの隅々までを覆い尽くしていく。
遥か昔、天平の時代。
ここ平城宮は、シルクロード東の終着点と呼ばれていた。
目が眩むほどに輝く上空の白い糸は、その時代の絹の道の再現に他ならない。
だけど今と昔でひとつだけ違うのは、ここが俺にとっての終着点ではないってこと。
俺にとって、平城宮跡のこの舞台が、Neo花火師としての出発点。
俺はここから、世界に駆ける。
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