遷都1700年に舞う花火

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「だったらさっさと返事せぇや!俺かてハズいわ!!」 俺と奈都を遠目から取り巻く野次馬の中に、自分の母親の姿を見つけて、もういてもたってもいられなくなる。 そうやって急かしているうちにやっと心を決める奈都。 「……ええよ。 って言おうと思ったけどやーめた!! やっぱもうちょい保留にしとく!!」 は? 「はぁ? おまっ、こんだけ大勢の前で告らせといて……なんじゃそりゃ!?」 怒りを露に抗議すると、まだ赤い顔で口を尖らせてくる。 「だって武瑠ちゃんの返事もまだしてないし!今は大和の花火の後で興奮してるからアレやけど、時間たったらわからんやん? それに、今オーケーしたら、大和、Neoの練習サボりそうやし。」 もっともそうに理屈を並べる奈都に目を点にしていると、今度は悪戯に見上げてくる。 「せやから、もっと大和がNeoで有名になって、いい男になったら結婚したるわ!!」 きっぱりと言い切られて、完全に固まっていると、ぶはははと豪快に腹を捩った母親が、求婚ショーに乱入してくる。 「あはは、大和断られてやんのー!おもしろっ!ほんなら切りよく振られたところで、みんなで打ち上げ行こか!!」
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