灯火 ~熱い想いを抱いて~

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 ジュリオ・ベルリーニ。  私は、愛してはいけない人を愛してしまった。分っていながら、愛してしまったのは、きっと罪な事だったのかもしれない。  だけど私は、後悔しなかった。  彼と出逢えた事は、私にとって愛される事を一番感じた瞬間で、誰かを愛する事が出来た、大切な瞬間だったから。  だから私は忘れない――彼から貰った宝物を守りながら、この想いを胸に抱いて生きていく。
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