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「瑞之の隣な」 えっ? ウソ?僕の隣…? 確かに僕の隣は空席だけど、もう一つ開いてる席あるのに……。 そっちにして欲しかった…。 カズは僕の前の席ね。 □→空席じゃない ■→空席 □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ カ □ □ □ □ □ 僕 ■ ■ □ □ ■ こんな感じ。 空席が3つあるのは、転校生が座る席の横の席は今不登校の人の席。 顔も名前も知らない人。 「瑞之、手ぇ上げろ」 「あ、はい」 「あと瑞之、瓜には手を出すなよ?」 「冗談キツイですよ…」 僕は親衛隊総隊長だけど、決してイケメンとかが好きな訳じゃない。 ましてやこんな不潔なのに惚れたりなんてない。 親衛隊としてやってるのだって、制裁とかが嫌だったから止めるために入っただけ。 親衛対象に抱かれに行ったりなんてしない。 やったのだって、カズに入ってみてはと言われたのでなんとなく入ってみただけだ。 「あぁ、お前には既にいたな、コレ」 「教師がそんなこと言わないでくださいよ…」 ニヤッと笑いながらの指を立てて見せてきた。 担任はホストみたいな見た目だけど生徒のことをよく考えるいい先生……だったはず。 だってあんな爆発頭に恋しちゃってんだもん。
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