彼女の宝物

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彼女はいつも黒い日傘をしている。 どうしてと聞くと宝物だからと。 ある日僕はその傘を壊してしまった。 僕は彼女に言えなくて、代わりの傘を探した。 宝物にはなれないだろうけど、見つけた水色の傘。 ごめんと泣く僕に彼女は笑って言う。 おかえりなさい、と。
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